バービーボーイズの「負けるもんか」

音楽でバイブスが上がって現実が変わった話。
中学のとき、剣道部に所属していました。顧問は剣道五段のいかついパンチパーマの先生で結構厳しく、団体戦では県大会のベスト8に入るか入らないかくらいだったと思います。
私は5人で出る団体戦の中では2番目に出る「次鋒」を担当。ちなみに1番目の「先鋒」は場の流れをつくり、3番目の「中堅」は先の2人が負けた場合に巻き返さねばいけないポジション。4番目の「副将」は先に誰か2人が負けている場合に自分が勝たねばならず、大将は自分の前で引き分けになっている場合に勝敗の責任を担います。もちろんすべてのポジションが重要ではあるのですが、次鋒は比較的ライトな立場であり、私は比較的頼られていないほうの選手だったと思います。先生からは剣を打つ際の瞬発力を一度誉められたことがありますが、それ以外はダメ出しされることのほうが多くありました。
ある大会の個人戦に出たときのことです。対戦相手はそれまでもよく練習試合をしていた同じ市内のN中学で同学年のNさん。N中学は新設中学ということもありその学年では女子部員が3人しかいない中、全員が小学校からの経験者(私の中学のメンバーは副将以外はみんな未経験者でした)で少数先鋭。しかもNさんは美人で実力も相まって気品と威厳を放っており「勝てるわけがない」と思わせる相手でした。実際練習試合では負け続けていました。
 
しかしなぜかこの大会の直前、私の脳内にはバービーボーイズの「負けるもんか」が流れ出し、バイブスが一気に高まったのです。
 
この曲は女性が狙った男性を落とす&男性がそれに抗う歌詞で、杏子とコンタがそれぞれを演じるように「負けるもんか」「勝てるもんか」と歌います。
 
(コンタ)
あぶないぜ あぶないぜ ah
負けるもんか 負けるもんか
 
(恭子)
無理でしょ きっと落ちるわ
目つきがちょっと違うわ
ぐらついたパッション
つけこんでモーション
勝てるもんか
 
という具合です。
私は脳内でこれを替え歌にし、
 
(Nさん)
あぶないぜ あぶないぜ ah
負けるもんか 負けるもんか
 
(私)
無理でしょ きっと落ちるわ
Nは今日は負けるわ
ぐらついたパッション
つけこんでモーション
勝てるもんか
 
というような具合で1人デュエットしながらループさせ、試合開始までにバイブスをマックスに高めました。そして開始直後、絶対に勝てるという確信のもとでぐいぐい前に踏み込み、面を思い切り打ち込むと、見事に一本入ったのです。このことでさらにバイブスが上がりもう一本。あっという間に勝利をおさめ、この試合ばかりは先生に結構認められた記憶があります。
 
「この世界は波動や周波数(バイブス)がすべて」というとらえかたを信じているというか、その通りなんだなと日々実感していますが、それを体感できた最初の記憶がこの試合だったように思います。
「バイブスがすべてであり、『〜なわけない』『とても無理』などと思っていることに関してもどうにかなってしまう」という事実について、少し前まではずっと半信半疑でした。信用している時はいろいろとスムーズで、逆に「そんなわけない」と信じられないでいる時は辛く、うまくいかないことが多かったように思います。
 
この試合の一件を含め、「バイブスでなんとかなる」という経験をまだらにでもしてきたことで、信じられて楽に生きる日々を送れるようになったと感じています。

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